国の重要な紋章に使われる菊の花
菊花は皇室の紋章、警視庁の徽章、国会議員バッチ、パスポートの表紙、勲章などに使われおり、伝統的に国を代表する花の一つであると言えます。
なぜ菊花が国の重要な紋章に使われるのか。
なぜ日本において菊花が国の重要な紋章に使われるのかを調べたところ、鎌倉時代には後鳥羽上皇により皇室の紋章が菊花紋となったのがルーツと言われていると様々な個人サイトで解説されていました。
しかし、各省庁などの日本における政府機関の公式サイトにそのような見解の記載などはありませんでした。
菊の花は中国から渡来
文化庁の「皇室菊十六御紋銀盃三ッ重」の解説に文様の菊について記載がありました。
菊は「延命長寿」の霊薬として、奈良時代に中国から渡来し邪気を払う花とされる。
皇室とゆかりの深い観菊会
新宿御苑（環境省 新宿御苑管理事務所）のサイトに、下記記載があり、皇室と観菊会が深いゆかりがあることが伺えます。
菊花壇の歴史
日本に園芸品種の菊が渡来したのは、奈良時代末から平安時代はじめといわれています。その後、室町、江戸時代と発達をとげ、明治元(1868)年に菊が皇室の紋章に定められました。明治11年(1878)、宮内省は皇室を中心として菊を鑑賞する初めての『菊花拝観』を赤坂の仮皇居で催しました。展示用の菊は、当初は赤坂離宮内で栽培されていましたが、明治37年(1904)より新宿御苑でも菊の栽培が始まりまし
た。そして昭和4年(1929)からは、観菊会も御苑で行われるようになりました。
菊の花言葉
菊（キク）の花言葉は「信頼」「高貴」「高潔」「高尚」でその薬効と美しさからか「不老長寿」の象徴でもあったそうです。
菊（キク）の花言葉は？意味や由来、プレゼントにおすすめのシーンを紹介 | 花・花束を贈るフラワーギフト通販の【日比谷花壇】公式
葬儀の際に菊が仏花とされているのかも気になったので、調べてみました。
菊は長持ちすること、また白菊の花言葉が「誠実な心」「慕う」「ご冥福をお祈りします」であること、白は穢れがないことを表わすというような理由から選ばれることが多いようでした。
菊を栽培する愛好家が減少し菊まつりも減少
菊を栽培している愛好家が高齢となり、菊まつりの開催が危ぶまれているそうです。
ガーデニングがお好きな方は、菊を育ててみてはいかがでしょうか。
菊まつり（菊祭り）や菊花展はどこで開催しているの？
毎年、開催場所の会場が固定されているところもあれば、菊花展は毎年開催場所が異なる場合もあるようです。
最新情報を確認の上、お出かけください。
善養寺 影向菊花大会【東京都江戸川区】
国の天然記念物に指定されている「影向のマツ」で有名な、小岩の善養寺。
10月下旬～11月下旬まで善養寺影向菊花会のみなさんが育てた菊を展示・品評審査・販売する「影向菊花大会」を開催しています。
影向作り菊花大花壇・盆養菊・懸崖など、約1,000鉢の特別出品や品評会出展作品の展示が会場を飾り、品評会では区長賞、区議会議長賞、他優秀賞を目指し、大懸崖・達磨仕立・小作り・大作りなど、さまざまな菊がその美しさを競います。
「影向」とは、神仏が仮の姿をとって現れることをいい、丹精を込めて育てた菊が、まるでその様に感じられることから「影向菊花大会」と名づけられたそうです。
詳細な開催日程は、江戸川区ホームページや善養寺ホームページで確認できます。
施設情報：
影向菊花大会 江戸川区ホームページ
第58回影向菊花大会 江戸川区ホームページ
毎年恒例の影向菊花大会を開催いたします | 善養寺
亀戸天神社菊まつり【東京都江東区】
「学問の神様」として親しまれている「亀戸天神社」。
天神社では菅原道真公が16歳の時に詠まれた『残菊詩』から、宮中で行われていた和歌・連歌などを詠む”残菊の宴”を催してことから菊まつりを開催しているそうです。
10月下旬～11月下旬まで本殿の正面を取り囲むように菊花を展示する「菊まつり」が開催されます。
詳細な開催日程は、公式ホームページやInstagram（kameidotenjinsha_official）や江東区観光協会ホームページで確認できます。
【亀戸天神菊まつり】
— 江東おでかけ情報局（江東区観光協会） (@kotokanko) November 3, 2025
亀戸天神社境内では菊の開花が進んでいます。小菊の鉢も増え境内がカラフルになりました。
亀戸梅屋敷(亀戸4-18-8)では、木遣り・神輿・日舞など内容盛りだくさんの「大江戸文化まつり」が開催されます。
晴れて気持ちのよい一日、「菊」と「まつり」を味わいに是非亀戸へ🐢 pic.twitter.com/fTdcJCYp5m
施設情報：
菊まつり（期間：令和7年10月25日～11月23日）｜亀戸天神社
第40回 亀戸天神菊まつり | イベント | 江東おでかけ情報局
向島百花園「菊が彩る江戸花屋敷」【東京都墨田区】
11月上旬～下旬まで向島百花園で「菊が彩る江戸花屋敷」が開催されます。
江戸菊・嵯峨菊・肥後菊等の古典菊と、色とりどりの花が可愛らしい小菊盆栽を展示します。
詳細な開催日程は、公式ホームページのお知らせに掲載されます。
今日のイチオシは#菊盆栽 です。菊の茎が木のように堅くなるってご存知ですか？その見事な姿は必見です。当園で現在展示しています。
— 向島百花園 (@MukoujimaGarden) November 14, 2025
明日15日（土）・16日（日）の両日13時から約1時間「菊の育て方教室」を開催します。菊の育成法や盆栽の作り方など。この週末は当園で過ごされてはいかがですか。 pic.twitter.com/v6kEN2zfDa
施設情報：
2025年『菊が彩る江戸花屋敷』開催のお知らせ(11/8～11/30)｜公園へ行こう！
向島百花園 お知らせ一覧｜公園へ行こう！
谷中菊まつり【東京都台東区】
江戸時代から明治時代にかけて続いていた団子坂の菊人形が、昭和59年に「菊まつり」として再現され10月中旬の2日間に開催されます。
菊人形の展示、菊小鉢の販売や縁日屋台などがあるそうです。
詳細な開催日程は、台東区ホームページで確認できます。
施設情報：
谷中菊まつり 台東区ホームページ
谷中菊まつり｜イベント｜台東区公式観光情報サイト
すがも中山道 菊まつり【東京都豊島区】
江戸時代の巣鴨は園芸の里として市民に愛され「菊まつり」が生まれたことから、地域の文化と歴史を通して「すがも」の素晴らしさや、風情を感じて頂ければと平成5年から「すがも中山道菊まつり」がはじまり、毎年11月6日～14日に開催されているそうです。
江戸六地蔵尊眞性寺境内、大正大学南門広場には丹精込めて育てられた様々な菊が展示され、茶店も出店されるそうです。
開催情報は、巣鴨地蔵通り商店街ホームページや豊島区ホームページで確認できます。
第３３回 すがも中山道菊まつり
— 芸能説経節れいわ組【公式】 (@sekkyobushi00) November 6, 2025
大道芸パフォーマーたちが菊まつりに登場します。ユーモアあふれるパフォーマンスや驚きの技で、会場に笑顔と楽しいひとときをお届け。菊の花とともに、心温まる大道芸もどうぞお楽しみください。
大道芸のパフォーマンス… pic.twitter.com/BIdMY7yApJ
施設情報：
第３３回 すがも中山道菊まつり | 巣鴨地蔵通り商店街
すがも中山道 菊まつり | 巣鴨地蔵通り商店街
第33回すがも中山道菊まつり｜豊島区公式ホームページ
湯島天神菊まつり【東京都文京区】
学問の神様をまつる神社として有名な湯島天神（湯島天満宮）。
11月上旬～下旬（毎年11月1日～23日頃）まで湯島天神で「菊まつり」が開催されます。
今年の菊まつりでは、境内全体に丹精込めて育てられた2,000本の満開の菊が展示されます。
都内では珍しい「菊人形」や大作りと呼ばれる
千輪咲、大懸崖、盆庭、を中心に古典菊の「江戸菊」「巴錦」等の菊花、約２千株を境内に展示し華やかに飾ります。
古典菊の「巴錦」は、葛飾北斎も好んだ菊だったようです。
詳細な開催日程は、湯島天神ホームページやX,文京区ホームページやX等で確認できます。
【第47回 文京菊まつりのご案内】
— 湯島天満宮（湯島天神）【公式】 (@_yushimatenjin_) November 9, 2025
今年も11/1～11/23に #文京菊まつり が行われております。
大作りと呼ばれる千輪咲、大懸崖、盆庭、を中心に古典菊の「江戸菊」「巴錦」等の菊花、約２千株を境内に展示し、盛大に行われます。 pic.twitter.com/2NX2tZ8vPI
本日11/1より、湯島天満宮にて文京菊まつりが開催されています。雨もあがり、瑞々しい境内と菊の花。まだ早いようですが、期間中の開花がたのしみです🌼
— 一般社団法人文京区観光協会 (@Bunkyo_Kanko) November 1, 2025
ぜひ足をお運びください😊🙌 pic.twitter.com/VovssNJBcE
施設情報：
湯島天神菊まつりのご案内
菊花展出品花
文京菊まつり | 文京区
文京菊まつり／東京の観光公式サイトGO TOKYO
東京都観光菊花大会【東京都千代田区】
日比谷公園は、日本初の洋風公園として1903年に開園し、明治時代の文明開化を象徴する重要な場所でしたが、2025年に噴水が取り壊され、120年以上続いた歴史は壊され、選挙に無関心な都民や利権によりただのどこにでもある芝生広場となってしまいました。
10月下旬～11月上旬に日比谷公園で「東京都観光菊花大会」が開催されます。
施設情報：
日比谷公園 11月イベント情報｜公園へ行こう！
2：「日比谷公園」の歴史 ～ 日比谷・有楽町 | このまちアーカイブス | 不動産購入・不動産売却なら三井住友トラスト不動産
靖国神社 奉納菊花展【東京都千代田区】
10月中旬から11月上旬に秋季例大祭として靖國神社菊花奉献会加盟４団体の会員が育て上げた早咲きの菊花を展示する「奉納菊花展」が開催されます。
詳細な開催日程は、公式ホームページの秋季例大祭についてお知らせやInstagram（yasukuni.official）に掲載されます。
令和七年十一月の英霊の言乃葉、祭事です。境内では五日まで、境内内苑の特設握舎にて靖国神社菊花奉献会による秋季例大祭奉祝第70回「奉納菊花展」が開催されています。 pic.twitter.com/AKkmsemGep
— 靖國神社崇敬奉賛会青年部あさなぎ公式 (@AsanagiYasukuni) November 1, 2025
施設情報：
新着情報詳細｜靖國神社
明治神宮 菊花展【東京都渋谷区】
10月下旬～11月下旬に 秋の大祭として各菊花会奉納団体が育てた菊を展示する「菊花展」を明治神宮 の正参道で開催しています。
詳細な開催日程は、公式ホームページの秋の大祭で確認できます。
施設情報：
秋の大祭-明治神宮
新宿御苑菊花壇展【東京都新宿区】
毎年11月1日～11月15日新宿御苑の日本庭園で「新宿御苑菊花壇展」が開催されます。
皇室を中心として菊を鑑賞する行事で赤坂の仮皇居で催された「菊花拝観」をルーツとし、その伝統を今でも受け継いでいます。
新宿御苑では、主に古今和歌集に由来した命名台帳があり、その中から主として名付けられ、展示鉢には、菊の品種名が付けられているそうです。
日本庭園内に、モミジとの調和が最も美しい位置に上家（花壇）が配置されており、晩秋の日本庭園を回遊しながら全体の雰囲気を楽しむ、皇室ゆかりの展示方法で、公式ホームページに菊花壇の配置と順路の記載があります。
懸崖作り花壇、古典菊である伊勢菊、丁子菊、嵯峨菊花壇、全国で見られる千輪作りの先駆けとなった大作り花壇、江戸菊花壇、一文字菊、管物菊花壇、熊本地方の小菊である肥後菊花壇、３９品種３１１株の大菊を、黄・白・紅の順に植え揃って咲く大菊花壇とさすが環境省所管の公園の展示です。
開花情報は公式ホームページのお知らせやXで確認できます。
【🌼菊花壇展ガイドツアー開催🌼】#菊花壇展 で展示する菊を全て育てている菊担当スタッフによる #ガイドツアー を開催します。
— 新宿御苑 自然情報 (@SG_info_kyokai) November 11, 2025
鑑賞ポイントなどをご紹介しながら日本庭園をめぐります。
📅11月12日(水)・13日(木)
🕑13:30～14:30（受付13:00～）
集合場所：中央休憩所前
👩👧👦10名(先着順)#新宿御苑 pic.twitter.com/4MnFET2TnA
施設情報：
「新宿御苑菊花壇展」の開催について : 新宿御苑 | 一般財団法人国民公園協会
菊花壇展｜新宿御苑｜国民公園｜環境省
大宮八幡宮 杉並大宮菊花展【東京都杉並区】
例年１０月下旬から１１月下旬にかけて杉並大宮菊の会の皆さんが育てた菊を展示する「菊花展」を大宮八幡宮境内で開催しています。
杉並大宮菊の会では４月～１０月に月１回の講習会を行っており、会員になられた方には菊苗を差し上げているそうです。
詳細な開催日程は、公式ホームページのお知らせに掲載されます。
施設情報：
第４７回 杉並大宮菊花展 – 大宮八幡宮
杉並大宮菊の会 – 大宮八幡宮
池上梅園 菊花展示会【東京都大田区】
11上旬から11月上旬の約2週間の間に東京菊友会と区民の皆さんが丹精を込めて育てている菊花の展示会である「菊花展示会」を開催しています。
詳細な開催日程は、大田区Unique Otaホームページに掲載されます。