梅花藻(バイカモ)ってどんな花?


きれいな水でしか育たないとても珍しい可憐な水中花「梅花藻」。
日本古来から愛されているキンポウゲ科の多年草で梅の花に似た直径1~2cmの白い花を咲かせます。
きれいな水でしか育たないだけでなく、水温は10℃~25℃程度でないと上手く育たないそうです。
開花時期は場所により異なり、5月中旬から9月ごろまでの期間で咲いているとことが多いようです。
SNSで可愛らしい姿をみることが増えましたが、水中花な上小さな花のため、肉眼ではあまりよく見ることができませんので、ご注意ください。


梅花藻(バイカモ)は絶滅危惧種
梅花藻(バイカモ)は環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されています。
特に、環境省のレッドリストでは、オオイチョウバイカモ、ヒメバイカモ、チトセバイカモなどが絶滅危惧IB類(EN)に指定されています。
絶滅危惧種絶滅危惧植物の採取は原則として禁止されています。
また、私有地での植物採取は、許可なく行うと不法侵入や窃盗罪に問われる可能性がありますので、そっと見守りましょう。


参照:種の保存法の概要 | 自然環境・生物多様性 | 環境省
温暖化により減少傾向に
昨今の温暖化により冷たい清流にしか咲かないバイカモにとっても厳しい状況となっています。
ゲリラ豪雨や台風などの大雨で流されてしまったり、気温の上昇により水温が上昇し、開花が減ってしまった場所や開花時期が短くなってしまった場所もあるそうです。
お出かけの際は開花状況を自治体や観光協会等に確認ください。
日本の美しい自然を守るため、日本全体での自然保護が重要です。
探したけどなかった場所:四国地方、愛知県
梅花藻(バイカモ)に間違われるオオカナダモ


オオカナダモは、アルゼンチン産の外来種の淡水性の沈水植物で、湖沼、溜池、河川、水路などでも見られます。
オオカナダモを梅花藻(バイカモ)と間違われる方もいるようです。
梅花藻(バイカモ)は花弁が5枚、オオカナダモは花弁が3枚と花弁の数で見分けましょう。
大阪府池田市久安寺で見られるオオカナダモ
関西花の寺12番霊場。
春は牡丹、ヒラト、夏は紫陽花・シャクナゲ、秋は紅葉、冬はろう梅・山茶花と四季を通じて花々がさきそろい、別名「花のお寺」とも呼ばれている大阪府池田市久安寺の御影堂の下の池ではオオカナダモがたくさん見られるそうです。
楽天トラベルで大阪府のホテル・旅館を見てみる久安寺です。
— 久安寺 (@kyuanji) August 7, 2024
御影堂の下の池。
オオカナダモの可愛い白い花。
別名アナカリスで南米産の外来種。
梅花藻?とのご質問が多いですが。。。#オオカナダモ#大加奈陀藻
オモダカ目トチカガミ科オオカナダモ属
南米産
開花5月中旬~9月#久安寺#池田市#パワースポット pic.twitter.com/Li1dF9doVw
北海道の梅花藻(バイカモ)が見られる場所はどこ!?
ポー川史跡自然公園【北海道標津町】
鮭の聖地として日本遺産に認定されている標津町は稚魚から遡上、産卵の様子まで間近で見られる「標津サーモン科学館」や鮭、ほたての名産地として知られ、ほっき、かれい、こまい等、四季折々に富んだ海産物が水揚げされ、なかでも「しべつ鮭三代漬け丼」が人気の観光地。
ポー川史跡自然公園は、一万年の昔から連綿と人の暮らしが続いた古代遺跡と、その周辺の自然環境が一体的に保存され、「北海道開拓以前の文化的景観を体験・体感できる場所」をコンセプトの公園。
ポー川史跡自然公園ではバイカモが見られ、毎年7月頃にカヌーで水上からバイカモを観察する「バイカモ観察カヌー」を開催しているそうです。
観察会の開催はポー川史跡自然公園公式x、Instagram(po_gawa)、北海道標津町(しべつちょう)【公式】Ⅹで募集しています。
楽天トラベルで標津サーモン科学館(サケの水族館)周辺の旅館・ホテルを見てみる
7月12日(土)に、バイカモ観察カヌーを開催します!
— ポー川史跡自然公園 (@po_gawa) June 20, 2025
澄んだ川の中に花を咲かせる、梅の花に似た「梅花藻」を観察しましょう。
定員がありますので、お申し込みはお早めに。
公園事務所0153−82−3674へ、お問合せください。 pic.twitter.com/v4IqCxvIqA
施設情報:
ポー川史跡自然公園 | 芸術・文化施設 | 施設情報 | 標津町役場-北海道標津町役場のホームページです
標津町のポー川でカヌーに乗ってバイカモの花を観察する催し|NHK 北海道のニュース
標津町と、けさのさけ | 鮭の聖地標津町をもっと楽しむ観光サイト「けさのさけ」|南知床標津町観光協会
郷土料理「武田」(鮭三代漬け丼) | 鮭の聖地標津町をもっと楽しむ観光サイト「けさのさけ」|南知床標津町観光協会
茂漁川【北海道恵庭市】
3つの滝と美しい紅葉が見られる恵庭渓谷や1000種類の花木が季節ごとに咲き変わる英国式庭園えこりん村、 サッポロビール北海道工場の工場見学などが楽しめる北海道恵庭市。
北海道恵庭市の茂漁川では①さいわい公園付近、②わかば公園付近、③黄金中島通り付近の3か所でバイカモが見られると恵庭市のホームページで紹介されていました。
開花状況は、恵庭市公式ホームページやInstagram(eniwa_garden_city)で確認しています。
2025年の開花状況が更新されていませんでしたが、市に確認したところ2025年も開花しており例年見られているとのことです。
例年の見ごろは例年7月から8月頃
観光情報:
2024年バイカモの開花情報/恵庭市ホームページ
開花情報・その他/恵庭市ホームページ
ENIWA EYE | 恵庭の魅力が見つかる、観光情報満載サイト
千歳川・国立公園支笏湖【北海道千歳市】
支笏湖や新千歳空港をはじめ、自然と文化が融合する観光地北海道千歳市。
北海道千歳市の千歳川・国立公園支笏湖ではチトセバイカモが見られ、チトセバイカモは北海道の固有種で、北海道レッドデータブックで希少種に位置付けられています。
千歳川清流カヌーなども実施しており、カヌーからバイカモをみることができるそうです。
観光情報:
ネイチャーウォッチング | 支笏湖ガイド | 支笏湖観光情報サイト(Lake Shikotsu)
【1組限定!千歳川清流カヌー(ショートコース)】自家焙煎コーヒータイムあり!ガイド同乗で安心♪日本トップレベルの清流・ちとせ川でカヌー!/ペンネンノルデ – じゃらん遊び体験
ちとせの観光 – 北海道千歳の観光サイト【千歳市公式】
鳥沼公園【北海道富良野市】
北海道富良野市はラベンダー畑や四季折々の花々や冬はスキー、秋は紅葉、春は新緑と年間を通して自然が楽しめる観光地。
ふらの観光協会ホームページ「色とりどりの花畑を楽しむ 野の花山の花」にバイカモが鳥沼公園で見られると紹介されていました。
鳥沼公園は富良野市郊外にある自然を利用した静かな公園で湧水で透明度が高い沼であり水面に映る木々が大変美しく、春には水芭蕉やザゼンソウ、夏には蛍、秋は紅葉が楽しめるそうです。
例年の見ごろは7~9月
観光情報:
花人街道の花|色とりどりの花畑を楽しむ|ふらの観光協会公式サイト Furano index
鳥沼公園|名所・景観|観光・フラワースポット|ふらの観光協会公式サイト FURANO index
ふらの観光協会公式サイト ふらのindex
真狩川河川公園【北海道真狩村】
羊蹄山のふもとに広がる自然豊かな村で、羊蹄山の湧き水が豊富な真狩村。
アイヌ語のマク・カリ・ベツ(山のほうを回っている川)に由来する真狩川の自然の形態を生かして造られた緑と川面の美しい公園の真狩川河川公園では、バイカモが見られると2022年9月12日の北海道真狩村公式Instagram(makkarimura)で紹介されていました。
以降直近の情報がなかったので役場に確認したところ、バイカモはたぶんあるかと思うが開花状況などは不明とのことでした。
余談:8月にはフラワーロードのユリの花が見られるそうで綺麗でした。
観光情報:
真狩川河川公園 | 遊ぶ・体験 | 観光・イベント | 北海道 真狩村
真狩村観光協会Webサイト – 真狩村の観光情報|観光名所・飲食店・宿泊情報などをご紹介